7月14日(水)に、2021年度「奈良県の宝物」第1回目となるセミナーを開催しました。
セミナーでは、昨年のJAPAN大会<スイーツ部門>グランプリを受賞した奈良県の事業者さん(「あんぽ柿ジェラート」の堀内果実園さん、ジェラテリア ノンナさん)が登壇し、セミナー参加時からグランプリ受賞後までの経験談をお話しされました。セミナーを通して生まれたコラボ商品である「あんぽ柿ジェラート」の商品開発秘話や過去の受賞商品がテレビ放映される実績などが紹介されることで参加者の気運が高まりました。
桜の名所で有名な吉野からは、お干菓子を作っている事業者さんが参加。海外の方に残さず食べてもらえるようにアドバイスが欲しいとのことで、桜をモチーフとしたお干菓子の試食を実施しました。
会場参加者からは、「見た目が良い」、「上品に美しく作っている」、「桜の花のつぼみの形で繊細」など高評価が多く、外国人ターゲットに関しては、実際に海外販売している他参加者から「欧米、東南アジア、台湾、中国のどこを狙うのか、欧米人だと、味の違いがないと分からないので、はっきりした味を出すのはどうか」など的確なアドバイスが出ました。
講師である羽根からも、お干菓子を売るよりもコトを売るのはどうか、ということで、「吉野といえば…」の視点でフィードバックされました。例として、吉野が桜の名所、修験道の発祥の地であることを活かし、「お干菓子の桜の花が満開だったら評価されるのでは」、「歩いている時の旅のお供として特別なお菓子として売る」などのアイディアが挙げられました。
今回のセミナー前日には事業者訪問を実施。その際に、もともと発表しようとしていた「柚子胡椒」は、他社でもよくあるよと羽根からフィードバックを受けていた事業者さんは、事業所のある奈良県山辺郡山添村のブルーベリーを使った別の商品「ブルーベリーカレー」を発表しました。ご本人は、カレー(タイ風のココナッツ)×多様性(農福連携)で勝負したい、ごはんにブルーベリーを入れることで見た目が紫色のライスとなっており意外性をウリにしたいとのこと。
試食後の会場アンケートでは、「とてもおいしい」又は「普通においしい」には女性票が多く、「あまり好きではない」には男性票が多いという結果で、味は好みもあり評価が分かれました。
グループディスカッションでは、現在の「ブルーベリーカレー」をブラッシュアップするため、特に色はどうかという視点で案を出し合いました。ディスカッション後、「米に色をつけるのにこだわるのではなく、ルーに色を出すのはどうか。」、「ライスをオレンジっぽい色にするには、トマトなど赤みを出してフルーツ系のライスにするのはどうか。」、「あえて餅米を使っているが、好き嫌い分かれる。」、「チャツネ(ジャム)を使ってはどうか。マンゴーチャツネをブルーベリーチャツネにしてはどうか?」、「ブルーベリーの甘みが気になるのであれば、タンドリーチキンと合わせるのはどうか?」など、フィードバックが戻ってきて、見た目を変えるのか、食感を変えるのか、つけ合わせの具材により味変させるのか、次回以降の修正が楽しみに。
「奈良県の宝物」第1回目のセミナーは、県内各地から様々な分野の事業者が集まったことで、普段地元の中だけでは得られない声、フィードバックをもらえて良い機会になった模様。8月18日の次回セミナーも、参加者同士のブラッシュアップを経て商品がどんな成長を遂げるのか期待ができそうです。
▼「奈良県の宝物」セミナー詳細
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