8月18日(水)に、2021年度「奈良県の宝物」第2回目となるセミナーを開催しました。
今回のセミナーは、「自社商品に共感を生む要素を加える」をテーマに、前回伝授した方程式「差異×理解=価値」の“理解”にフォーカスした内容となりました。
講師羽根は、商品の価値を高める“理解”を生むためには、「自社商品が、応援したいという共感を持ってもらえる商品・サービスかどうか」「世の中にとって意義のある商品になっているか」を繰り返し問うことが重要であると伝えました。
更に、コラボする相手も「コラボによって、商品の価値を高める共感に繋がるか」という視点で探すことがポイントだと説きました。
例として、昨年の全国大会「ヘルシー&ビューティー部門」で準グランプリを受賞したムーン豆乳アイスを販売されている滋賀県の事業者「ムーンフードジャパン」さんの事例を紹介。
こちらの事業者さんは、豆乳アイスの味はもちろん、日本人の旦那さんとポーランド人の奥さんのご夫婦で、切磋琢磨して大豆と製造方法にこだわって作っている姿を応援したいという審査員の共感も生み、高く評価されました。
全体発表の時間では、奈良県の名産である“葛”を使用した和菓子を販売されている事業者さんが発表。ほうじ茶の葛湯をプレゼンしました。
試食後、羽根は「優しく、昔懐かしい味。葛そのものに味があるわけではないので、ほうじ茶のように別のものを合わせて作っていることが分かる。」とコメント。
加えて、「美味しいが、食べることにも物語を作って欲しい。ずっと同じ味だと飽きられてしまうため、例えば、今の柔らかい口触りに加えて、1つパリパリとしたものや硬いものがあることで食感の変化があってもいい。」とアドバイスしました。
このフィードバックを受け、事業者さんは、色の変化(カラフルさ)を作るという意味で、「レインボー葛」を作ろうと模索中であることを発表。試作品完成後、セミナーに持参してもらえることになり、次回以降がまた楽しみになりました!
今回のセミナーは、過去の事例や全体シェアされた商品ごとに「何が共感を生むのか」「共感ポイントを作るとしたら何か?」をテーマに参加者全員で繰り返し意見を出し合い、「共感」について深く考えを巡らせる時間となりました。次回、9月13日(月)のセミナーでは、今回得た「共感を生む要素」への学びが商品のブラッシュアップにどのように反映され、活かされているのか注目です!
▼「奈良県の宝物」セミナー詳細
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