いよいよ最終審査。群馬県は利根沼田地区。高校生の時に、親族から「この場所でお前の名前で土地を買うから葡萄とワインを作ろう」と言われる。

嬉しいも悲しいもなく、そんなものかと普通にこの地で葡萄を作り始める。

世界に修行にも行ったが、河岸段丘が織りなすこの地の魅力は世界ランクだと考え、この地に来てもらって、この地そのものを楽しんでもらえるキャンピングサイトを作った。

360度の星空と秩父の山々を楽しめるこの場所で、セミナーで出会ったコラボ相手が作った太い木の幹で地元、群馬の名物鶏を燻す。

ジューシーかつパリパリの燻し鶏と、ホットワインが実によく合う

。

リンゴで甘く煮込んだホットワインは、寒空の下では美味すぎて、ついつい飲み過ぎでしまう。

そしてもう一つ、忘れてはならないものがある。

この地の一番の宝物は、このツアーを作り上げている仲間かもしれない。冗談を言いながら、助け合っているその姿は微笑ましく、ついついこちらも楽しい気分に浸ることができる。　

審査員の1人が言った。

「俺、またここに来たいんで？来ていいですか？」

また行きたいなと自然に思ってしまう場所、それが利根沼田だ。

今年ツアーを実施したいと思う。

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