群馬県利根沼田の宝物セミナーを終え、もう一泊して沼田花火を見学させて頂いた。
夕方からどんどん人が集まってくる。結構な広場で、山に向かってみんなが待つ。
山の向こうから打ち上げられるらしい。
山を見ながらの花火っていい。ハワイかどっかに行ってるような感覚だった。
夕陽が染まる頃から、みんな飲んだり食べたり、とってもリラックスできる。
都内の花火大会でこんなにリラックスできることがあっただろうか?
宝物担当の市役所の方、宝物事業者皆さんとテーブルを共にした。
宝物の話、世界大会の話。尽きることのない会話に盛り上がる。
そして、花火が始まった。
地方の花火は、一言手間言うと「しょぼい」ものが多い。少しそれを心配していたが、どうしてどうして。
下手な東京の花火より、よっぽど魅力的であった。いや、近年見た花火大会で一番面白いと思った。
なぜか?
それは、演出の合間に、地域のコミュニティを感じられたからだと思う。
地域の会社でお金を出し合い、この花火大会を運営しているのだが、大会中のくじ引きでの副賞も地元企業が提供する。
地元旅館の宿泊券などなど。
さらにそれらの会社が福引の賞を提供する。
途中で高校生が出てきて、彼らが花火師と共作った花火が打ち上げられた。
わずか一発ずつ。
その一発、一発に込めた思いを、高校生が1人ずつ、話していく。
なんか可愛らしくていい。
花火大会は金がかかる。でも地域コミュニティをまとめるためにとっても大切な役割を果たしていると思う。
税金ではなく、実行委員会がみんなからお金を集めてこれをやっているというのが素晴らしいと思った。
自分がそのコミュティに属していなくても、そのコミュティの結束、つながりを体感させてもらうと温かい気持ちになれる。
小一時間でさまざまな演出が図られており、飽きることもなく、ちょうど良い長さであった。
花火大会は座席制に尽きる。きちんと座って見えて、飲んだり食べたりを楽しめる。
トイレも多少は並ぶがきちんと行ける。こんな人間らしい花火大会がもう東京にはないんじゃないかと思った。
沼田花火は素晴らしかった。来年また来たいと心から思った。
それどころか、宝物ツアーで、海外からもインバウンド客をここにお連れしたいと思った。
これはビジネスにもなると思った。
またもう一つ面白かったのが、僕らの大会でMCをお願いしているマサさんがここでもMCをしていたことだ。
ジャパングランプリでマサさんの意気の良さをみて、沼田の実行委員会が大抜擢したのだという。
宝物繋がりで、仲間がまた地域でも活躍できるのはとても嬉しい。
マサさんには、高度な制御をされている仕掛け花火に合わせてMCをやるという、なかなかの演出が施されていた。
北島三郎みたいに金ピカの服装でお立ち台に上がって、花火に命令を出すところなど、単純に笑ってしまった。
仲間がやることを見るのは本当に面白い。
全てが終わっての帰り道、事業者さんの五歳の子供が元気よく言った。
「パパ、また次も花火大会あったら連れてきてね。絶対行きたいから連れてきてね♪」
この思い出が、地域愛を育てていくのだと思う。
実行委員会、委員長の小坂さん、その他、JC、そして市役所の皆さん、とっても楽しかったです。ありがとうございました。
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