高知のエース、塩二郎さんが滋賀県の宝物セミナーにサプライズ参加してくれた。
全国大会や世界大会で結果を出している人が他の県にいってセミナーに参加するというのことがこれまでそんなになかったのだが、こんなに良い物なのだということを知らなかった。
本当に良い。すごく良い。
これは来年からデフォルトにしたいと思った。
まずグランプリフォルダーの指摘は流石に鋭い。だから受講しているその地域の人にとっての学びはとても大きい。他の県から来ているので県民性も違い、やり方も斬新なのだ。
ゲストとして参加してくれるグランプリフォルダーにとっても意味がある。
「やっぱり高知とは全然違う事業者さんがいますね。面白い。」
塩二郎さんも大いに楽しんでくれたようだ。自分の住んでいるところではまずないような食材、業種に出会うことができる。その地域の人々のあたりまえが、他県からのチャンピオンには全て新しいのだ。
それはチャンピオンの創造欲を駆り立てることになる。
今回、塩二郎さんがわざわざ滋賀にまで来てくれたのには訳があった。
世界大会で部門グランプリを取った塩二郎さんのチーム木鶏(塩二郎さんの塩水と鶏でできた鰹節ならぬ鶏節)は、「木鶏」を使ってこれまでにないラーメンを作ろうと動き始めていた。
しかし、この素晴らしい調味料を見事に生かしきれる調理人を探していたのだ。
「あ、滋賀の湖香六根さんがいいですよ」
その話を聞いた僕は、ちょうどその前の週に滋賀県で湖香六根に行って素晴らしいスープを飲んだ後だったので、迷わず湖香六根の杉本さんをお勧めした。
杉本さんの薬膳すっぼんスープは、3年前、全国大会でグランプリを取っていた。流の高さはお墨付きだった。
「いいですね、是非、お願いしたいです」
杉本さんに言うと、是非、やってみたいと乗り気になってくれた。
すぐに木鶏が滋賀へと送られた。
第一弾が出来上がったので今日のセミナーに持って行くと言われた。
塩二郎さんも来ますか?と誘ったら是非ということになり、訪問が実現したのだ。
杉本さんにそのことを伝えたのは昨日。びっくりしながらも、今日の訪問に間に合わせて、その他の料理もふるまってくれることになった。
みんなとっても動きがいい。
宝物の上位事業者は本当に動きがいい。イノベーティブなこと、挑戦的なこと、レベルの高い人たちと交流することが大好きなのだ。
今日の第一弾もこの短期間で仕上げたとは思えない味であった。
しかし、満足をしてはならない。うまいと言いたいのだが、僕は心を鬼にして、いやいやまだここが弱い、あそこを直すべきと鞭打つフィードバックをお返しした。
そんなにすぐにできるかよっていうのは承知の上で、さらなる向上を求めてフィードバックを返した。
絶対にもっと良くなることを知っているからだ。
このラーメンはもうラーメンではないと言えるくらいのものを作ってもらいたいと思っている。
だから僕もこの見合わせを提案したものとして、妥協はしたくなかったのだ。
県を超える、グランプリ×グランプリの商品がこれから続々と生まれてくることは間違いない。
そうした商品を皆さんに、そして世界中の人たちに紹介できる日はそう遠くないはず。
との話も、全部、本に書けるくらいに面白い。
ますます宝物が面白くなる。
お楽しみに♪
▼滋賀県の宝物 2023-2024 セミナー&グランプリ
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